読書が苦手な読書家の読書感想文(書評ブログ)

ほんとうに頭がよくなる速読脳の作り方

脳機能学的な速読




前回の記事にて速読についてちょっと書かせて頂きました。


今回は、私が読んでみた速読の本について、
ご紹介したいと思います。

一般的な速読の方法とは、恐らくかなり違ったやり方であると思います。

同じ著者なので、2冊まとめてご紹介いたします。









書籍紹介10冊、11冊目です。

個人的おすすめ度   ★★☆☆☆
文章の読みやすさ   ★★★★☆
内容の理解し易さ   ★★☆☆☆
再現性        ★☆☆☆☆




この2冊は、いわゆる速読のやり方について、
著者の方法を解説した、レクチャー本です。



どっぷりとディープな速読の世界を掘り下げている訳ではありませんが、
著者の展開する速読ワールドは、本を読むのが遅いという方には、
ある種、一石を投じる内容になっていると思います。



私の感想を最初に言ってしまうと、
これらの書籍は「速読」というよりかは「読書法そのもの」が書かれている印象です。

そもそも読書とは?
読書をするとどうなるのか?
速読とは?
速読をするとどういうことがあるのか?

などなど




勿論、書かれていることを習得すれば、
いわゆる速読もできるようになると思いますが、

やはり、どちらかと言うと「読書をするとはどういうことか」
ということを問うた本な気がします。




注:
著者の本にありがちなのですが、
その本が取り上げているテーマ以外のことも書いてあります。

良く言えば、本書のテーマ以外のことも吸収できる、ということですが、
悪く言えば、余計なことが書いてある、と判断されかねません。

なので、純粋に速読のことだけを期待して読むと、
ところどころ余分な情報が入ってくるかと思いますので、
ご自身が必要と思う所だけ読むようにすると良いかも知れません。




Amazonなどのレビューを見ると、
かなり良評価が多いものの、低評価の人の意見は結構強めなことが書いてあり、
意見が二極化している様にもみえます。


私はこの書籍を3回くらいずつ読んでいますが、
勉強になったことは大いにありました。


ただ、低評価の人がその評価つけた気持ちも、正直分からないではないです。

でも、自分の常識の中からかなり逸脱した内容だからと
扉を閉めてしまうのは勿体ない、とも思います。





速読が全てにおいて良いという訳ではない




著者は速読を絶対した方が良いとか、
速読最高だと、崇拝しているような感じはありません。

むしろ小説とかストーリーのあるものは、速読はしてはいけないと説いています。



本は一字一句落とさずに読むべきなのです。
文体も味わうべきなのです。
三島由紀夫の小説を文体も味わわずに読んだら、
それこそ時間の無駄なのです

ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 はじめにより






また氏は速読の欠点も言及しています。

1日に3冊しか読まないのであれば、1冊10分で読む必要があるでしょうか。
私はないと断言します。
中略
なぜなら、じっさい、速読を行い、読むスピードを上げれば、
読書の質は浅くなります。
ゆっくり読んだ場合と比べて、情報は落としやすいし、記憶にも残りにくいわけです。

クロックサイクルの速め方 第4章より




つまり、速読は1日に数十冊
1ヵ月に300冊とか読む場合には適しているけれど、

1日1冊~3冊程度しか読まないのであれば、
速読する必要はない。

ということですね。




ここ非常に大事だと思います。



「早く読む=読書の質が悪くなる」
ということなので、

その落ちた質を補うために、速読を使って量を読むわけです。




この著者の言っておられることが本当だとするならば、

時間を有効に使おうと思って
速読によって1冊10分とかで読めるようになれば、
残りの時間を、何か他のことに使えて有効活用できるぞ、

と思っていた人には残念な結果ですね。





ですが、私自身もこの点においては賛成です。


やはり読む速度を自分の限界まで上げてみようと意識すると、
そっちに意識が取られ、文章を目で追っていくことはできるものの、
どうしても内容が頭に入ってきにくくなります。




これらは訓練によって、ある程度克服できるようになりますが、
その訓練に時間を割くなら、ゆっくりでも良いから本を読んだ方が良いでしょう。


結果として、「自分のペース」で本を読む時が、
一番内容が理解できてるはずです。



つまり、結論としては「どのようなスタイルで読書をする」か、
ということですね。
単に精読派か速読派というだけだと思います。



どうしても速読が必要だという、特異な状況に置かれない限りは、
私は速読を敢えて身につけなくても良いでは?と思っております。




個人的おすすめ度   ★★☆☆☆

速読の勉強をしているが、既存の速読方法は自分には合わなかった
という方がいらっしゃれば、一読されると目から鱗かも知れません。




文章の読みやすさ   ★★★★☆

良い意味で、特に思うことはありませんでした。
スラスラと読めると思います。



内容の理解し易さ   ★★☆☆☆

氏の他の本を事前に読んだことのある方なら、
本書は特に難しいとは思わないはずです。
しかし、初心者の方には少々難解な内容だったかと思います。



再現性        ★☆☆☆☆

難しいです。
速読について具体的な方法は展開されておりますが、
一朝一夕には習得はできません。
実際、氏も習得には早い人で1年、遅い人で数年かかると言っておられます。






2017.04.12 | コメント(0)このブログの読者になる更新情報をチェックする

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