1日ひとつだけ、強くなる。|読書が苦手な読書家の読書感想文(書評ブログ)

1日ひとつだけ、強くなる。

本作は、日本人初のプロゲーマーとなった、
梅原大吾氏の3冊目の書籍になります。



第一作目「勝ち続ける意志力」
第二作目「勝負論」


ウメハラ氏自身の過去の出来事やゲームのことを例にとりながら、
物事に当たる際の考え方や取り組み方を記しています。



書籍紹介20冊目です。




個人的おすすめ度   ★★★★☆
文章の読みやすさ   ★★★★☆
内容の理解し易さ   ★★★☆☆



トータルで見た場合の正解


その場限りの極めて短期的な時間軸で見た場合、
一見すると間違えたように見える行動や選択というのは、往々にしてあり、


その業界を知らない外部の人間や、初心者の人にとっては、
一体何をしているのか、なぜそのような行動や選択を取ったのか、
理解に苦しむ場面があります。


しかし、最終的な目標、ゴール、勝ち、などを見据えた時に、
今とった一時的な不正解、不利、負けに見える行動・選択が、
実は「正解」であった、ということはよくある話です。


それに押さえるところさえ間違っていなければ、
場面において失敗したって構わないのだ。

視点がしっかりとしていれば、ある場面で成果がなかったり、
一見すると失敗であっても、それはそれで構わないことはままある。

全体として視点を設定して考えているので、
場面レベルでの失敗もそれはそれで込みだということになる。

「視点を高くする」 より



梅原氏はこの時の「視点」というものを、方向性や理念、ビジョン、ストーリー
といったものと定義しております。


筆者としては、この視点という概念を、より簡潔に「最終的な目標」
と置き換えて読んでいたのですが、



「一時的な結果」「短期的な結果」というものを
正解・不正解や勝ち負けの表現で表すと、


良い正解、良い不正解悪い正解、悪い不正解
良い勝ち、良い負け悪い勝ち、悪い負け



といったものが存在します。



最終的な勝ちに繋げるために、一時的な負けという結果になることもあるけれども、
その負けは「良い負け」であり、糧となり、より成長につながり、
結果として理想のゴールにたどり着ける、ということがある、


ということことだと、筆者なりに解釈しました。



例えば、学校のテストの問題で、たとえ間違えてしまっても、
その後にちゃんと復習して理解すれば「良い不正解」だったといえるし、


分からないのに当てずっぽうで書いて正解してしまった場合、
その後で結果はどうだったのか、なぜその答えになったのかを理解しなければ、
「悪い正解」であったということになります。


嫌いな人が学校や職場にいる場合


嫌いな人、イヤな人が職場や学校にいる。

これはとにかく嫌なことですね。
職場や学校での悩みの多くは、人間関係であったりもするわけです。

これが原因で辞めることも非常に多いですし、
ともすると、一番大きな悩みになり得ることです。


この手の悩みを抱えている場合、
どのようにして解決へと導いていけばよいでしょうか。


これについてウメハラ氏は「嫌いな相手はゲーム感覚で攻略すればいい」と仰っております。


かつて梅原氏は、なぜその嫌な人が、イヤなことをしてくるのか、
それを分析してみて、どうすればそういうイヤなことをしてこなくなるのかを試してみる。


つまり、あえて自分から関わるようにしてみる、という感じで接してみたそうです。


気分の悪い相手でも自分の感情を押し殺して、逆に愛想良くしてみる。
中略
嫌な奴ではあるけれど、そこで自分をちょっと騙して
「これ、チャレンジしがいがあることかもしれない」そんなふうに思ってみる。
そうすると、相手の嫌な態度のひとつひとつがチャレンジの対象になり、
意味のあることにもなってくる。

「感情を支配する」 より


これは私も考えた策ではあるのですが、
言うほど簡単なことではありません。


むしろメチャクチャ難しいことだと思います。


文字通りに自分の感情を押し殺して取り組むべき事象です。


どんな人生を送ってきたらここまで嫌な人間になれるんだろう、
って本気で思うくらい嫌な人間ていますからね。


学校、バイト先、職場・・・
思い返してみると、大体1人は嫌な人間ておりました。


自分の感情を押し殺すというものは、
かなり高度なテクニックや、強い意志を必要とします。


しかし、だからといって何もしなければ、なんにも解決せず、
場合によっては悪化することさえ考えられます。


だったら玉砕覚悟で、苦手な人にあえて向かっていくのも
ありなのかも知れません。


向こうから去ってくれるのが一番楽ではありますが(笑)


個性とは何か


個性とは、その人だけの特徴とかオリジナリティとか、
とにかくその人のオンリーワン的な何か、というイメージがあるかと思いますが、

良い個性だったらどんどん出していきたいですよね。


どんな個性を持つかで、場合によっては仕事に活かせることもありますし、
人生を豊かにすることさえできるものだと思います。


どうやったら個性が出るのでしょうか。


今頑張っている部活、習い事、趣味、仕事、スポーツなどがあれば、
個性を出して活躍したいと考えるのは、ごく自然のことですよね。


しかし、まだ未熟のうちから「これが私の個性だ」と、
あえて他の人と違うことをするのは危険です。

表面的に個性を出そうとするのはやめるべきだ。
未熟な上に変なクセまで付いてしまいかねない。
個性は出すものではなく、出てしまうものだ。
個性はそれなりのレベルの者が、日々の正しい工夫を積んだ先に出るものだ。

「成長とは変わること」 より



これはかなり核心を突いていますね。

確かに、オリジナリティって格好いいですから、
なるべく早く出して楽しみたい気もしますが、

ウメハラ氏が仰る通り、基本すらままならない内から変なことをすると、
その後、全てが中途半端な状態で固まってしまい兼ねません。

そうなると、いざ修正しようとしても、なかなか直らずに苦労するのが目に見えています。


基礎を積む時期は、一番の頑張りどころであり、
一番の挫折ポイントでもあります。

練習はとにかく単調でつまらないことばかりですから。
だから、ゲームにせよスポーツにせよなんにせよ、
その道を極めることは難しいのですね。



個人的おすすめ度   ★★★★☆

ウメハラ氏は非常に考察が深く、何を読んでも勉強になります。
本作は、以前の著作より、ゲームのことを書いているので、
ゲームをやらない人には読みにくい箇所もありますが、
やはりとても参考になる書籍です。


文章の読みやすさ   ★★★★☆

学者のような硬い文章でもありませんので、
スラスラと読めると思います。


内容の理解し易さ   ★★★☆☆

先述したとおり、ゲームや麻雀のエピソードも多いため、
分からない人には分かりにくいかも知れません。



2018.05.03 | コメント(0)このブログの読者になる更新情報をチェックする
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