「本の読み方」の本についてVol.3|読書が苦手な読書家の読書感想文(書評ブログ)

「本の読み方」の本についてVol.3

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前々回
前回
からの続きです。



前回、本の読み方系の本には

1、本の読み方を技術的に教えてくれている教則本系
2、本を読むと、こんなに豊かで素敵な人生が送れますよという啓発本系

があると書きました。





このブログでは、基本的には教則本的な方をメインに書いていきたいと思っておりますが、
今回は2番の啓発本の方にも少し触れておきたいと思います。


詳しくは、今後書きます本ごとの書評レビューに譲りますが、
簡単に言うと、啓発本系は、先に触れたように、

「本を読むとこういう素晴らしい効果、作用、もしくは人生を送れます」

と言った趣旨の事が書かれています。




ちょっと大雑把に言えば
「本を読めば知識も増えてより良い生活~・・・」という、
ある意味では「当たり前のこと」が書かれています。


しかし、それは恐らく読まれる方も、実は「分かってはいる状態」だと思います。

「言ってることは分かる、だが分かっちゃいるど動けない」



誰だって
「勉強しなきゃな、でもテレビ観たいな」
「仕事しなきゃ、でも眠いから寝ちゃおうかな」

って、ついつい楽な方へ楽な方へ傾いてしまった経験って、
1度や2度じゃないですよね?



ちなみに私は、プリンより柔らかい軟弱な意思の持ち主なので、
楽な方へ逃げるプロフェッショナルです。

よしやるぞ!ってなっても
大体すぐにこうなります↓

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啓発本系も、著者により書かれている内容は様々ですが、
この手の本の特徴の一つに、
著者の「自分語り」が多く取り入れられてることがあります。


・「私は学生時代から年間200冊読み~」
・「アメリカ留学中は1日10冊は最低読まないと~」
・「仕事が忙しく寝る間のない中でも毎日~」

などなど



いや、べつに批判してるわけでもないのですが、
この著者による自分語りは、正直要らないかなって思う人も多いようです。

読み手によっては鼻につく場合があるようで、
なにやら自慢されているかのように解釈されてしまうことも。





正直、私も読んでいて、
「これはちょっと自分語り多すぎるな」
「いや、あなたが大変に優秀な方だということは十分判りましたよ」
「ん~、それよりも本の読み方を語って下さい」

って感想を抱いた本、ありました。



これはページ数稼ぎだったりすることもあるらしいです。
なので、読み飛ばしても大丈夫って解説してる書籍もあるくらいで。

まあ事例として、ご自身のことを挙げて下さってるんだとは思いますが。



でも全ての自分語りが要らないかっていうとそんなことは全然なく、
とても為になったり、勇気づけられたリすることも多々あります。



それはどういう場合か?

それは「本嫌い出身」の著者が語る場合の自分語りです。


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実は、教則本系でも啓発系でも著者には2種類の人間が存在してます。

「もともと本好き、読書家の人」と、
「もともと本嫌い、全く活字を読まない、もしくは遅読家の人」

です。



啓発系の著者は、元々読書家って方が多いですかね。

逆に教則本系には社会人になるまで本なんて読まなかったって方もいらっしゃいます。



この、「本嫌いだった人が本を読めるようになった」という
ある意味でサクセスストーリーチックなものを持っている著者の、

「本が大嫌いで読めなかったけど、今では読めるようになったよ、何故かというとね・・」

という自分語りは、
私としては勇気づけられ、為になることが多かったです。


なんか「あ、自分でも頑張れば読めるようになるんだ」って希望が湧くんです。





でも、元々読書家の著者が語る

「俺、学生時代から延べ数千冊の本読んでて~」
「社長になった今でも毎月数十冊読んでて、周りの社長友達もみんな読書家で~」

とか言われると、なんというか、ちょっと気分が落ちるんですよね。
いや落ちるっていうか、こう↓

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(あ~、ハイハイ、もうわかったから)


こんな感じになっちゃうんですよね。
判りにくくてすみません(;'∀')




いや、勉強になるにはなるんですよ、とても。
ただちょっとテンションが微妙な感じになるだけで。


まあー、書き方にも因るんですけどね。





何と言いますか、例えば
「私は、3度会社を潰し、3回も無一文を経験したが、今では~」
「私は、20代の頃は極貧で1日パン1個で過ごしたが~」

というマイナスから這い上がった人の成功事例って
すごく学ぶところが多く、勇気づけられるのですが、



ちょっとう~ん(´・ω・`)ってなる人のは

「成功者ほど本を読んでいる、私はメッチャ本を読んできた、
 だから見てご覧、故に私は今成功してるでしょ?」

みたいな感じで書いてあることがあります。
みたいな感じで。
まあそんな印象を受けるってことです。




誰にだって、いつの世だって、落ちこぼれから這い上がるサクセスストーリーもの、
って人気ですよね?

そういうのもあってか、己の成功にのみフォーカスを当てた自分語りって
なんかやたらとエリートっぽさが垣間見えて、
私みたいな一般人には、鼻につくちょっと面白みに欠けるんでしょうね。




そもそもこの手の本の読者層って、
基本的には読書が苦手な人がメインターゲットですよね。

元々読書家の人は、この手の本なんて読まないですよね?
元々読めるんだから。





なのに、まあ・・・本当に本に因るんですが、
元々結構なやり手ビジネスマンを対象にしてない?
と、勘違いされてもおかしくないような本とかありますから。

最初から「そういう方を対象にした本です」って序章部分にでも
書いといてくれれば問題ないのですが。







すみません、ちょっと私も文章力の低さには定評があるので、
無駄に長くなってしまいました。

私の思いを的確な文章に出来ず、
なんだか伝わり難い記事になってしまい、申し訳ありません。



今まで書いてきたことは
(保険かけるような逃げ方で恐縮ですが)
あくまで私個人の感想です。



次回は、教則本系を読んだ上での私が実践してる読み方を、
たっぷり自分語りしたいと思います(笑)

それでは、
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。





<あとがき>

我が家は結構動物を飼っているのですが、
この子は昔飼ってたジャンガリアンハムスターのもこちゃんです。

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2016.10.09 | コメント(0)このブログの読者になる更新情報をチェックする
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