一般社会でも通用する考え方
本書は、名実共に日本のトップジョッキーである武豊氏が、
勝負に挑む姿勢を綴った書籍になります。

考え方や取り組み方など、どんな業界や世界でも通じるモノがあり、
とても参考にできるものだと思いますが、
やはりレースなどを例にとった記述がほとんどのため、
全く競馬に興味のない方だと読みにくい、
もしくは理解しにくい部分があるかも知れません。
書籍紹介18冊目です。
個人的おすすめ度 ★★★☆☆
文章の読みやすさ ★★★★★
内容の理解し易さ ★★★★☆
再現性 ★★☆☆☆
まずはやってみる
大なり小なり、何か物事を新しく始めるというのは、
ものすごく勇気とエネルギーを必要とします。
何かを始めるというのは、
当然「失敗する」というリスクと向き合わなければならず、
普通に生活する上では、できれば避けたくもある事柄です。
武豊氏は、日本のみならず海外にも積極的に赴き活躍しております。
どの業界でも同じだと思いますが、
やはり「日本を出る」というのは言うほど簡単なことではありません。
言葉の壁、文化の違い、ルールの違いなど、
日本で生活するのですら大変なのに、
海外の行くというのは、これらの障壁とも戦わないとなりません。

行きもしないで、どうなるか心配するより、まずは、行ってみる。
仕事も、恋愛も、同じじゃないですか。この仕事を失敗したらどうしよう。
告白してフラれたらどうしよう。
頭の中だけで想像し、悪いほう、悪いほうへと考えて、結局、最初から何もなかったことにしてしまう。
確かにそうすれば自分は傷つきませんが、そんな生き方、全然、面白くないじゃないですか。
勝負師の極意「やる前にどうなるか心配するより、まずはやってみる」より引用
この考え方は、どちらかというと慎重派やマイナス思考を持つ方に刺さるのでないでしょうか?
筆者も超が付くほどの心配性、マイナス思考の持ち主のため、
何かを始めるのが怖く、慎重に慎重を重ねた結果、
何も始めないということさえあります。
このような傾向にある方で、自分を超えて何か挑戦したい、
とお考えの方は、武豊氏の考え方で行動してみるのはいかがでしょうか?
総評
今回は、現役アスリートの書かれた書物ということで、
その業界に興味がない方には、
ちょっと取っつきにくいかもしれなかったですが、
どんな業界でも、トップを走る方の意見は参考になります。
ただ、やはりというか、当然というか、
その方のいらっしゃる業界のことを、例に挙げられるのが殆どですので、
その業界について多少なりと興味や知識がないと、
読みにくいというのはあると思います。

個人的おすすめ度 ★★★☆☆
競馬に興味のない方には読み難い部分もあるということで、
個人的なおすすめ度は星3つにさせていただきました。
文章の読みやすさ ★★★★★
エッセイ風の書き方なので、非常に読みやすく、
スラスラ読めて、頭に入ってきやすいです。
内容の理解し易さ ★★★★☆
競馬のことを多少ご存知でしたら全く問題なく読めます。
専門的なことはあまり出てこないので、
初心者の方でも問題なく読めるかと思います。